言葉かけの妙
先日、利用者のIくんとM先生が事業所の前でバッタ取りをしておりました。
Iくんはうまく捕まえることが出来ずに苦戦しております。それを優しく見守るM先生.、
なんとも微笑ましい場面です(あとから聞いたらM先生は虫が苦手とのことw
そりゃ、積極的に虫とりはしませんねw)
Iくん最初は、手で捕まえようとしておりましたが、途中から箱をつかっての捕獲作戦に変更しました。
何回かの失敗を経て、ようやく一匹のバッタに箱をかぶせて捕獲したIくんですが、それを手に取ることができません。箱を開けたときに逃げてしまうからです。Iくんはまた知恵を絞って被せた箱を動かして、自分の近くに持ってこようとします。その時、箱のふちにバッタの足が引っ掛かり取れてしまったのです。
その光景をみたIくんは、ちょっと気まずそうな顔をしておりました。
「痛かったろうね…」っとM先生がI君に言いました。
私は、その言葉を聞いてハッとしたのです。
我々大人は、子どもが何かしたとき
「それはダメ!」「なにしてるの!」等々、否定的な言葉をかけてしまうことがしばしばあります。
M先生は、「痛かったろうね」という言葉を介して、Iくんに生き物に対する畏敬の念と、接し方を教えただけでなく、実生活においても応用可能な「想い」を伝えたのだなぁっと感心しました。
なるほど!「言葉かけの妙」だなぁ。
とっても素敵な出来事でした!
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